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大ヒット! 翻訳本『せつない動物図鑑』完成までの舞台裏水曜インタビュー劇場(ジワジワ公演)(1/5 ページ)

翻訳本『せつない動物図鑑』が売れている。「翻訳本って日本語に訳すだけ。簡単にできるでしょ」と思われているかもしれないが、担当編集者によって出来栄えはかなり違う。『せつない動物図鑑』の場合、編集者はどのようなところに手を加えたのか。本人に聞いた。

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 「カメはおしりのあなから息をする」「カバは好きな子におしっこをかける」「生まれた瞬間 キリンは2m落ちる」――。読めば読むほど、ジワジワと「せつない」気持ちになる本が売れている。タイトルは『せつない動物図鑑』(著:ブルック・バーカー、訳:服部京子、ダイヤモンド社)。2017年7月に発売したところ、2カ月後には21万部を突破。10月末現在で、23万部も売れている。

 本書は、昨年米国で発売された書籍『SAD ANIMAL FACTS』を翻訳したもの。現地の大手メディアがベストセラー本として取り上げて話題になり、その後、フランス、ドイツ、中国、韓国などで翻訳されている。このような話を聞くと「海外で人気がある本だから、日本でも売れるでしょ」と思われたかもしれない。人気ハリウッド映画を日本で上映してもヒットする確率が高いように、本の世界でも同じような方程式なのかと。

 答えは「否」である。「翻訳本は誰が担当しても同じと思われているかもしれませんが、担当編集によって出来栄えが大きく違ってくるんですよ」(業界関係者)と言われているなかで、『せつない動物図鑑』を担当したダイヤモンド社の金井弓子さんはどのようなところに手を加え、読者の心をつかんだのか。話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンラインの土肥義則。


せつない動物図鑑』が売れている。どのように翻訳されたのかというと……
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