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メガネスーパー、M&A奏功で苦境脱却 IoTでさらなる飛躍へ「b.g.」ついに発売(2/2 ページ)

メガネスーパーが2018年4月期上半期(17年5月〜10月)の連結決算を発表。M&A戦略が奏功し、一時の不振を脱した。今後はウェアラブルデバイス「b.g」を法人向けに展開し、IoT事業も強化する。

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ついに「b.g.」が法人向けに発売

 本業である眼鏡の小売事業に並ぶ収益源として、IoT(モノのインターネット)事業にも注力する。ビジョナリーHD傘下のEnhanlabo(エンハンラボ)は12月19日、14年から開発に取り組んできたウェアラブル端末「b.g.」を18年2月から法人向けに展開すると発表。商品デザインを公開した。

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 b.g.は、レンズの前方に小さなスクリーンが付属し、ユーザーが視線をずらすことで通常の視界とAR(拡張現実)を切り替える機能を持つデバイス。商品化に当たり、16年末公開のプロトタイプ(関連記事)からディスプレイのカラー、サイズ、可動域を改良。使用シーンに応じて見え方を調整できる仕様にした。

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 手術に必要な情報や荷物リストなどを表示できるため、医療業界や物流業界などへの導入を見込む。価格は税別10万円程度に抑えて量産し、21年4月期をめどに売上高11億円・営業利益4億円を目指す。

 既に凸版印刷など数社が導入を発表済み。凸版印刷は文化財の情報をデジタル化し、VR(仮想現実)コンテンツとして提供するサービス「トッパンVR・デジタルアーカイブ」を手掛けており、視聴用のデバイスとしてb.g.を活用する方針という。

 Enhanlaboの座安剛史社長は「b.g.はかけ心地にこだわった、眼鏡屋ならではのデバイスだ。計画を上回る成果を挙げ、小売事業の業績に追いつきたい」と期待を語った。

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Enhanlaboの座安剛史社長
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