ニュース
国交省、タクシーの「相乗り輸送」を実験 運賃は分担:一緒に乗る人、アプリで募集
国交省が、同じ方向に向かう乗客をスマホアプリでマッチングし、1台のタクシーに相乗りで乗車可能にするサービスの実証実験を行うと発表。
国土交通省は2018年1月22日〜3月11日に、同じ方向に向かう乗客をスマートフォンアプリでマッチングし、1台のタクシーに相乗りで乗車可能にするサービスの実証実験を行うと発表した。料金は走行距離に応じて分担するため、格安で乗車できる点が特徴だ。
実施エリアは東京都内の23区、武蔵野市、三鷹市。大和自動車交通グループ4社と日本交通グループ11社が協力し、計949台の車両を提供する。実験専用のアプリは設けず、両グループの公式アプリがマッチング機能を個別に搭載する形となる。「タクシーの運賃は高い」と考えて乗車を敬遠していた顧客層の獲得と、ドライバー側の輸送効率化が狙い。
マッチングが成立すると、走行距離と乗車人数を基にアプリが運賃を算出するため、利用者は事前に所要金額が分かる。異なる場所から乗り合わせることも可能で、同乗者は乗車したい地点をアプリで設定できる。
想定する利用シーンは、(1)終電後の深夜時間帯、(2)朝の通勤時間帯、(3)イベント時、(4)空港へのアクセス――など。
国交省は、マッチングの成立状況と運賃水準の検証結果や、利用者アンケートの結果を踏まえ、制度化を検討するとしている。
関連記事
- トヨタ、新型タクシー車「JPN TAXI」発売
トヨタが新型タクシー車「JPN TAXI」を発売。スライドドアを採用したワゴン型だ。 - タクシーの配車や決済をアプリで DeNAが横浜で実験
DeNAが、タクシー配車アプリ「タクベル」を活用したサービスの実証実験を横浜市で実施する。乗客の利便性向上とドライバーの業務効率化が狙い。2018年1月以降の実用化を予定している。 - 東京五輪特別仕様ナンバープレート、デザイン決定
東京五輪・パラリンピックを記念する特別仕様ナンバープレートのデザインが決まった。 - トヨタなど、“つながるタクシー”実用化に向け実証実験
トヨタ自動車、KDDI、東京ハイヤー・タクシー協会が、都内の500台のタクシーから走行データを取得する実証実験を始める。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.