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“着る”端末で健康マネジメント 提案幅広く:建設、運転の現場に(2/2 ページ)
「ウェアラブルEXPO」でミツフジが出展したウェアラブル端末「hamon」。着用して生体情報を読み取る。健康管理が課題となる建設現場などに提案する。
幅広い分野に提案
利用シーンは幅広い。企業の利用においては、建設など現場作業が多い業種で、従業員の健康状態の把握に役立つ。暑さ、寒さなど、その日の環境によっても体調は変わる。特に熱中症は、知らないうちに悪化してしまうことも多く、倒れる前に対応することが必要だ。また、長距離を運転するドライバーは、眠気が大敵。体のふらつきなどを管理者がいち早く察知することができる。
従業員の見守りのほか、スポーツや介護・福祉の分野でも活用を提案している。スポーツでは、トレーニング効果などのコンディションを把握することでパフォーマンス向上をサポート。競技に応じたサービス提供が可能だ。介護・福祉でも、高齢者の見守りや体調管理に活用できる。
繊維開発を手掛けてきたミツフジにとって、hamonは初めての最終製品。「糸から、一気通貫で開発、製造できる」(小副川執行役員)強みを生かして、幅広い分野に提案する。小副川執行役員は「パートナー企業と研究段階から一緒に取り組んでいく。応用できる分野は多岐にわたる。プラットフォームを提供するような形で提案したい」と話している。すでに、前田建設工業などと開発を進めており、現場で効果を検証している。
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