なぜ女子中高生は「韓国カルチャー」にハマったのか:スピン経済の歩き方(1/5 ページ)
「10代の若い女性を中心に『韓流ブーム』が起きつつある」というニュースが話題になっている。「本当なの?」「自分の周りにそんな人はいない」と思われたかもしれないが、なぜ日本の女子中高生は韓国カルチャーにハマったのか。その裏には……。
近ごろ、ネトウヨのみなさんが怒っていらっしゃる「反日報道」があるのをご存じだろうか。
それは昨年から一部メディアがちょいちょい取り上げている『10代の若い女性を中心に「韓流ブーム」が起きつつある』というトレンドを扱ったニュースだ。
つい先日も、『女子高生が韓国カルチャーを礼賛…韓流「再ブーム」は本物か?』(AERA 1月22日)というニュースが流れ、愛国心溢れる方たちから「証拠をみせろ!」「親戚の女子高生に聞いたけど『ハア?』ってリアクションだったぞ!」などという怒声が多く寄せられている。
だが、なによりもネトウヨのみなさんが怒りで発狂しそうになったのが昨年末に発表された「JC・JK流行語大賞2017」だ。昨年、女子中高生たちの間で流行したもののランキングの上位に、愛国心溢れる方たちからすると「売国奴」の象徴である「韓流」が並んだのである。
例えば、ヒト部門の1位に輝いたのは、紅白歌合戦にも出場した韓国のガールズグループ「TWICE」。漫画『いなかっぺ大将』の大ちゃんのように手でTの文字をつくるポーズが女子中高生で大人気になるほど憧れの存在なのだという。また、モノ部門のトップは、チーズをたっぷりにのせた韓国料理「チーズダッカルビ」。なんでも新宿・大久保の韓国料理店には、女子高生がわんさかと押しかけている、らしい。
JC・JK流行語大賞を発表したのは、女子中高生向けのマーケティング支援などを手掛ける株式会社AMF。女子大生社長として注目される椎木里佳さんが代表を務めていて、選考にはリアル女子中高生で編成される「JCJK調査隊」(約100人)がかかわっているという。
『今年の流行をふり返ると、女子中高生たちは、「TWICE」や「チーズダッカルビ」「ウユクリーム」など、ヒト・モノともに、韓国からやってきたコンテンツに非常に熱狂していた1年であったといえます。』(AMF プレスリリース)
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