スマホ向け恋愛ゲームアプリ開発のボルテージ(東証1部)は1月25日、2018年6月期通期の連結業績予想を下方修正し、営業損益が9億円の赤字に転落する見通しだと発表した。従来予想は3億円の黒字だった。
最終損益の見通しも7億5000万円の赤字に修正する。従来予想は1億9000万円の黒字だった。
売上高は前回予想比20億円減の80億円を見込む。主力の国内女性向けアプリ事業で、カジュアル層向けタイトルが想定を大幅に下回った。コア層向けに投入した第1弾「アニドルカラーズ」の使い勝手や課金に誘導する構造が不十分だったことも下方修正の要因という。
テレビCMの集客効率が悪かったことも一因となり、今後は広告出稿の精度向上に加え、既存タイトルの拡大や新規タイトル投入などで業績は上向くと想定しているが、「17年7〜12月期までの不振を取り戻すことは難しい」としている。
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