子どもの数が減っているのに、イオンの「モーリーファンタジー」が好調の秘密:水曜インタビュー劇場(メダル公演)(2/6 ページ)
イオンモールなどにあるアミューズメント施設「モーリーファンタジー」の売り上げが伸びている。売上高は過去最高を更新したほか、既存店売上も27カ月連続で伸びている。子どもをターゲットにしている施設なのに、なぜ好調なのか。
プライズゲームが好調
土肥: イオンモールなどにある「モーリーファンタジー」が好調のようですね。歴史を調べてみると、1988年にジャスコ(当時)の事業部門として1号店がオープンして、1997年に会社を設立。2007年に中国に進出し、その後、マレーシア、タイ、フィリピン、インドネシアなどで急速に店舗数を増やしていますよね。店舗数をみると、国内は422店に対し、海外が209店(2017年11月末)。業界トップの会社なのですが、創業時の店舗はどのような雰囲気だったのでしょうか?
井畑: 創業時から12歳以下の子どもをメインターゲットにしていまして、店舗のなかにメリーゴーランドを設置しました。その昔、百貨店の屋上に小さな遊園地がありましたよね。モーリーファンタジーは“室内遊園地”として、メリーゴーランドをひとつのシンボルとして展開していました。
他のアミューズメント施設にはビデオゲームが多いですよね。格闘ゲームやシューティングゲームなど。繰り返しになりますが、当社は子どもをターゲットにしているので、そうしたゲームは少なくて、メリーゴーランドのほかに自動車や鉄道といった乗り物系が多い。
そのメリーゴーランドもシンボルのひとつであることが認知されてきたので、徐々に撤去していまして。じゃあ、空いたスペースに何を置いているのか。大きな立体遊具などを設置していまして、メリーゴーランドに代わるシンボルになればなあと思っています。
土肥: 店舗数が伸びていて、売り上げも増えている。いろいろな数字があるなかで、既存店が好調ですよね。27カ月連続でプラスになっていますが、この要因はどのように分析していますか?
井畑: プライズゲームが好調なんです。
土肥: えっ、プライズゲーム? クレーンを操作して、なかに入っている「ぬいぐるみ」などをつかむゲーム機のことですよね。随分前に流行ったような気がするのですが、いまも好調なのですか?
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