高梨沙羅にイチャモンをつけたくなる、3つの理由:赤坂8丁目発 スポーツ246(2/4 ページ)
ノルディックスキー・ジャンプ女子で活躍する、高梨沙羅への風当たりが厳しい。平昌五輪が近づいているなかで、なぜ彼女を批判する声が多いのか。その理由は……。
メイクとベンツに批判
まずは「メイク」。弱冠15歳で日本女子として初となるW杯優勝を遂げてから高梨は素朴なすっぴん姿が好感を呼んで人気を集めていたが、16年を境に目元もバッチリと決めたメイクが施されるようになった。同年の8月から大手化粧品会社、資生堂の日焼け止め商品「アネッサ」とスポンサー契約を結んだことで必然的に日焼けがNGとなり、加えて同社のアドバイスによってメイクに対する興味も深まっていき自身の美意識が高まるようになったことがきっかけとささやかれている。
美しい大人の女性へと変貌した高梨に世間は過敏な反応を見せた。これまで純朴な姿勢で競技に打ち込んでいたはずの北海道出身の少女が化粧にうつつを抜かすなんて何事か――。多少の差異はあれども、彼女のメイクにイチャモンをつける人は大方このような不満を持っているのであろう。
続いては「ベンツ」だ。彼女の愛車は「メルセデス AMG G63」。約2000万円の高級車のオーナーとなっていることはメルセデス・ベンツ所有者向けの会員誌「メルセデス・ベンツ・マガジン」の2017年冬号で特集記事として掲載され、周知の事実となっている。ただこの時期がちょうどW杯優勝から遠ざかり、スランプと目されているタイミングであったことから「高級車を乗り回している場合か」などといった批判が殺到した。
そして1月24日の平昌五輪日本選手団の結団式・壮行会において、金メダルに輝いた暁には「日本に住んでいるのに日本のことを知らないと思った。(日本一周旅行を)クルマで1人でできたら」と口にしたため、約2000万円のベンツが再びクローズアップされるハメになり、ネット上でも大炎上する騒ぎになった。高梨叩きの急先鋒ともいえる一部週刊誌の取材に対し、彼女の祖父も「(ベンツ所有は)まだ早い」と苦言を呈したことも拍車をかけた。
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