除草剤で「メロン全滅」の農家、1週間弱で支援金1700万円集まる:「甘くておいしいメロン育てる」
昨夏にメロン畑に何者かが侵入して除草剤を散布し、大打撃を受けた「寺坂農園」。「Makuake」で復活資金を募ってから1週間弱で約1700万円を獲得した。代表の寺坂氏は「甘くておいしいメロンを育てていく」とコメントしている。
昨夏にメロン畑に何者かが侵入して除草剤を散布し、経済的に大打撃を受けた「寺坂農園」(北海道空知郡)が、クラウドファンディングサイト「Makuake」で復活資金を募ってから1週間弱で目標金額を上回る約1700万円を獲得していたことが分かった。(関連記事)
1月29日に募集を始め、2月3日朝の時点で支援金が目標の1600万円に到達。同農園代表の寺坂祐一氏が打ち切りを発表したが、システムの都合上早期終了ができず、その後も支援が相次いだ。正式に終了した2月5日の時点で支援者は1530人、支援金は1737万円に上った。
同農園は被害総額が計約947万円に上るなど資金繰りに苦労していたが、「犯罪被害を受けた6棟分の損失を補てんし、今年の栽培費用を補うことができました」(寺坂氏)という。
犯人はまだ逮捕されていないため、防犯カメラや街灯などの防犯設備も増強し、対策を図っていくとしている。
「Makuake」のプロジェクトページには、支援者から「達成おめでとうございます」「これからもおいしいメロンを作り続けてください」「これからも応援しています」といったコメントが寄せられている。
寺坂農園は今後支援者に対し、振り込み金額に応じて同農園産の野菜ドレッシングやメロンなどを送付していくという。
寺坂氏は「事件後の半年間は生き地獄のようでしたが、支援の多さに感激し、涙しました。皆さまからの応援の声を励みに、甘くておいしいメロンを一生懸命に育てていきます」とコメントしている。
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