2015年7月27日以前の記事
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文具の定番「クリップ」が“楽に開ける” 100年ぶり進化の理由「業界のスタンダード」目指す(2/2 ページ)

プラスが、従来品の約半分の力で開けるクリップ「エアかる」を開発。3月に発売予定だが、ネット上では「実物を試したい」と話題を呼んでいる。開発元に狙いを聞いた。

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ユーザーの声で「レバーの改善」決めた

 またプラスは、2017年前半に顧客調査も実施。「レバーが指に当たると痛い」といった意見が出たことから、レバーの形状も改善すると決め、1年弱にわたって新製品の開発を進めてきた。

 「従来品の構造を精査し、てこの原理に改善の余地があることを把握。支点の位置を調整し、レバーを楽に動かせる位置を突き止めた。レバーの形状は、指との接着面積を広げてフィット感を高め、食い込みを緩和することを意識した」

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「エアかる」の構造
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進化した「エアかる」のレバー

「業界のスタンダード」目指す

 こうした経緯で世に出る「エアかる」は既に特許出願済みだ。藤原氏は「プラスの企業理念は『新しい価値で、新しい満足を』。この製品も、当社独自の価値として世の中に提供していく」と意気込む。

 「着眼点を変えるだけで“クリップは進化が難しい”との常識を変えられた。『エアかる』を業界のスタンダードにしたい」

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1915年に米国で特許登録された際のクリップ
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