今度のコーヒーマシンは25秒 ローソンが最速:各社のスタンスが鮮明(1/2 ページ)
ローソンがコーヒーの新型マシンを導入すると発表した。最速の抽出時間を実現するローソンに対して他社はどう対抗するのか。
ローソンは2月20日、コーヒーの新型抽出マシンを導入すると発表した。新店や看板替え店舗にはすでに導入しているが、2018年9月から既存店でも順次切り替える予定だ。21年度には約1万4000店への導入を目指す。現在、ホットコーヒー(S)はボタンを押してから抽出が終わるまで約40秒かかっている。新型マシンを導入することで約25秒に短縮される。
レギュラーサイズのホットコーヒー抽出時間はセブン-イレブンとファミリーマートでともに約45秒だ。これまでの最速記録はJR東日本系のNewDaysで約35秒だったが、新型マシンの導入によってローソンが最速となる。
大手3社で異なるアピールポイント
大手コンビニが提供するコーヒーの販売数は右肩上がりで増えている。セブン-イレブンは17年2月から18年2月にかけて昨年比1億杯増の約10憶杯を見込んでいる。ローソンでも販売量は年々増えているという。
コンビニにとってコーヒーは店舗に立ち寄ってもらうきっかけになるだけでなく、パンやサンドイッチなどのついで買いにつながる重要な商品だ。各社とも豆や抽出方法の改良には日々取り組んでいるが、ローソンの発表でアピールポイントの違いがより明確になってきた。
セブン‐イレブン・ジャパンは2月9日にセブンカフェの刷新を発表した。よりリッチな味わいを実現するために豆の使用量を約1割増量する。他の大手2社がフラッペやアイス抹茶ラテなどを提供するなか、同社は提供する商品をコーヒーとカフェラテだけに絞っているのが特徴だ。
ファミリーマートの広報担当者は「加工乳ではなく生乳100%の濃厚なミルクを使用したカフェラテを提供している。この点が他社にはないこだわりだ」と解説する。
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