ニュース
JR西、観光列車「あめつち」7月デビュー 伝統工芸で車内彩る:車名は古事記に由来
JR西が、観光列車「あめつち」を7月1日に運行開始すると発表。土〜月曜日を中心に、年間150日程度運行する予定。山陰地方の魅力を発信するため、伝統工芸品を車内各所に配した点が特徴だ。
JR西日本米子支社は2月28日、山陰地方を巡る観光列車「あめつち」を7月1日に運行開始すると発表した。鳥取駅(鳥取市)〜出雲市駅(島根県出雲市)間を往復し、日本海や大山、宍道湖、斐伊川などの景色を徐行運転で楽しめるという。
あめつちはデビュー以降、土〜月曜日を中心に年間150日程度運行する予定。運賃は、大人1人当たり970円〜4540円。
JRグループ6社と島根県、鳥取県が共同で行う観光施策「山陰デスティネーションキャンペーン」の一環で運行。車名は山陰地方が舞台の神話を多く収録する「古事記」の書き出し「天地(あめつち)の初発(はじめ)のとき」に由来する。
山陰地方の魅力を発信するため、伝統工芸品を車内各所に配した点が特徴。「因州和紙」をランプシェードとして天井付近に設けたほか、「石州瓦」をテーブルに使用した。
窓側の壁面には、木材「智頭杉」「隠岐の黒松」を使用。出入り口付近では「出雲織」「安来織」などの織物を展示している。
外装は、山陰の美しい空と海をイメージした「紺碧(こんぺき)色」で側面上部をカラーリング。側面下部にはかつて栄えた「たたら製鉄」にちなみ、日本刀のやいばをイメージしたグレーとシルバーで塗装した。
車両の前面・側面に取り付けるエンブレムは、「太陽」「神々」「白ウサギ」などがモチーフ。出雲市内の企業が製造を担うという。
関連記事
- JR西、新たな観光列車を20年までに導入 117系を改造
JR西日本が、2020年までに新たな観光列車を導入すると発表。ベースとなるのは、JR西日本の「新快速」として親しまれてきた117系だ。リーズナブルな料金体系を導入し、「瑞風」とのすみ分けを図っていくという。 - JR西日本、東急電鉄の事故から私たちが学ぶこと
JR西日本の新幹線車両台車破損、東急電鉄のケーブル火災から私たちが参考にできることもある。クルマの運行前点検とタコ足配線の見直しをした者だけが石を投げなさい。 - JR東、「タッチでGo!新幹線」の詳細発表 区間内は割安に
4月開始予定の新サービス「タッチでGo!新幹線」の詳細を発表。区間内であれば、「所定の運賃・料金以下で利用できる」としている。 - JR東「かぼちゃ列車」引退へ 上越線などで活躍
JR東日本 高崎支社が、緑とオレンジで塗装し「かぼちゃ電車」などの愛称でして親しまれた「115系」の定期運行を3月中に終了すると発表。 - 小田急電鉄の路線図はどこが変わったのか
ダイヤ改正に伴い路線図を一新した小田急電鉄。リニューアルした路線図はどう変わったのか? 路線図マニアが読み解く。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.