京急「2000形」引退へ 36年の歴史に幕 記念乗車券を発売:「新1000形」に置き換え
京急が「2000形」の営業運転を終了する。1月にデビューした新車両「新1000型」に置き換えるため。写真を掲載した引退記念乗車券も発売する。
京浜急行電鉄は3月5日、羽田空港と新逗子を結ぶ「エアポート急行」などで使用している「2000形」の営業運転を終了すると発表した。1月にデビューした新車両「新1000形」に置き換えるため。
2000形は1982年に運行開始。2扉クロスシートの落ち着いた車内や、スピード感あふれる車体デザインが高い支持を得ていた。当初は「快特」などの優等列車として都心〜三浦半島間を運行したほか、イベント列車「ウィング号」、帰宅列車「さわやかギャラリー号」などにも使用された。
98〜2000年には改造工事を実施。ドアを3扉に変更し、ドア間の座席をロングシートに変更したほか、先頭車に車椅子用スペースを設置し、バリアフリー性を高めて運行を続けていた。
ただ、新型車両が相次いで導入された影響で徐々に本数を減らし、現在の在籍数は8両2編成のみとなっていた。
引退記念乗車券も発売
京急は「2000形」の引退を記念し、3月11〜23日に金沢文庫駅(横浜市)で「さよなら2000形乗車券」を2018セット限定で販売する。
4種類の記念乗車券に解説を記載した専用台紙が付属し、価格は2000円(税込)。記念乗車券には2000形と、デザインを変更した「リバイバル塗装車」の写真を1枚ずつ掲載する。
内容は(1)京急久里浜駅から790円区間、(2)新逗子駅から810円区間、(3)三崎口駅から200円区間、(4)金沢文庫駅から200円区間――となる。有効期間は3月11日〜4月30日。
購入特典としてスクラッチカードも付与し、当選者には3月25日に運行する特別貸切列車「ありがとう2000形」の招待券、オリジナル「QUOカード」、オリジナルマグカップなどをプレゼントする。
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