2015年7月27日以前の記事
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PS4、モンハン特需で品薄続く ソニー「需要に対応する」「状況は認識している」

「モンハン」最新作が発売された影響で、「PS4」の売り上げが好調だ。だが、実店舗では品薄状態が続き、ECサイトでは高値で取引されている。SIEに対応策を聞いたところ、「需要に対応する」とコメントした。

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 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の据え置き型ゲーム機「プレイステーション4」(PS4)が売れ行きがここにきて好調だ。大人気タイトルの最新作が火を付けたためだが、一部では品切れになったり、希望小売価格を超える値を付けて販売されるケースも出てきている。SIEは状況を認識しており、「需要に対応する」という。

 ゲームメディア「ファミ通」(Gzブレイン)によると、PS4は1月に33万台、2月に26万4000台を販売。2カ月連続で任天堂の「Nintendo Switch」を上回り、ゲーム機の売り上げランキングでトップに立っている。

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ソニー・インタラクティブエンタテインメントの「PlayStation 4」

 好調の要因は、カプコンが1月26日に発売した最新作「モンスターハンター:ワールド」だ。据え置き型ゲーム機向けとしては9年ぶりとなる「モンハン」シリーズ最新作で、PS4ならではの高画質なグラフィックに対応した点などが特徴。発売から約1カ月後の3月5日に累計出荷本数が750万本を突破し、カプコンの単一タイトルとして過去最高を更新した。

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累計出荷本数が750万本を突破した「モンスターハンター:ワールド」

 “モンハン特需”に合わせ、SIEは「モンハンワールド」通常版とPS4をセットにした「PlayStation 4 MONSTER HUNTER:WORLD Starter Pack」も展開。この機会にPS4を購入するモンハンファンへの訴求を図った。

 ただ、あまりのモンハン人気の影響で、全国のゲーム店や家電量販店ではPS4が品薄状態に陥っているようだ。Twitter上では「エディオンやビックカメラで売り切れていた」「周辺機器も在庫がなかった」――といった声が飛び交っている。

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「モンハンワールド」通常版とPS4をセットにした商品

 さらに、インターネット通販(EC)サイトのAmazon.co.jpや楽天市場では、SIEの希望小売価格(税別3万4980円〜)を上回る5〜6万円代でPS4が販売されるケースも増加。ネット上では「値上がりしていて買えない」と嘆く声も出ている。

 せっかくの需要増に供給が追い付かなければ、SIEにとっても大きな機会損失となる。SIEはこうした状況をどう捉えており、今後どう対応していくのか。

SIEの見解は?

 ITmedia ビジネスオンラインの取材に対し、SIEは「タイトルの発売やプロモーションの展開などによって、PS4が一時的に品薄となることはある。(実店舗で慢性的な品薄が続いている)状況は認識している」(広報部)と事実を認めた。

 今後については「具体的な生産計画については開示していないが、需要に対応していく」とコメント。ECサイトで高値で取引されている状況への対応策についても「需要に対応できるよう取り組んでいく」と繰り返した。

 海外の普及ぶりに比べ、国内ではいまひとつ盛り上がりに欠けてきたPS4に吹く強力な追い風。需要増への対応を明言したSIEは今後、“モンハン特需”をさらなる成果につなげられるのだろうか。

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