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“シャンシャン効果”は薄かった? “パンダ銘柄”の精養軒、通期業績が予想に届かず:悪天候、原価高騰など影響
“パンダ銘柄”の精養軒が18年1月期の決算を発表。黒字転換を果たしたが、売上高・営業益は予想に届かなかった。大雪などの悪天候、生鮮食品など原材料費の高騰が影響したという。
西洋料理店を展開する精養軒が3月9日発表した2018年1月期(17年2月〜18年1月)の決算(単体)は、売上高が前年同期比8.5%増の32億5000万円、営業損益が700万円の赤字(前期は2500万円の赤字)、最終損益は1億200万円の黒字(前期は1700万円の赤字)だった。
黒字転換こそ果たしたものの、当初の予想では売上高は33億7000万円、営業損益は収支トントンを見込んでおり、売上高・営業益は予想に届かなかった。
精養軒は予想未達の理由を「大雪などの悪天候、生鮮食品など原材料費の高騰、人員不足による人件費増大が響き、年度前半の劣勢を挽回できなかったため」と説明する。
“パンダ銘柄”で知られる
精養軒は、上野動物園でジャイアントパンダのおめでたが話題になると、来店者増が期待されて株価が上昇する“パンダ銘柄”として知られる。
昨年6月には「シャンシャン」が誕生。精養軒は「赤ちゃんパンダの誕生・公開を記念する企画の立ち上げなど、各店の特性を踏まえた営業施策を展開した」とするものの、業績の大幅な伸びにはつながらなかった。
19年1月期は、売上高が33億5000万円、営業利益が7000万円、最終利益が4000万円を見込む。「東京オリンピック・パラリンピックに向けた経済の活性化や、パンダ人気による上野公園の集客増など、明るい材料がある」とし、営業活動や設備投資などの推進によって達成を目指すとしている。
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