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アニプレックスとLive2Dが資本・業務提携 “新しい表現”駆使して長編アニメ制作:映像制作技術「Live2D」育てる
アニプレックスとLive2Dが資本・業務提携を結んだ。アニプレックスがLive2Dの株式の過半数を取得し、映像技術「Live2D」の開発を支援する。両社のノウハウを生かした長編アニメーション映画の制作も進める。
アニプレックスと映像関連ソフト開発のLive2Dは3月28日、資本・業務提携を結んだと発表した。出資金額などは非公表だが、アニプレックスがLive2Dの株式の過半数を取得し、映像技術「Live2D」の開発を支援する。両社のノウハウを生かした長編アニメーション映画の制作も進める。
アニプレックスはテレビアニメ「鋼の錬金術師」「Fate/stay night」などの制作で知られる。提携で支援する映像技術「Live2D」は、原画から立体的なアニメーションを作成できるもので、コマ割りごとに異なる絵を描いたり、3Dモデルを構築したりといった工程が不要な点が特徴だ。
両社が共同制作する長編アニメーション映画にも、この技術を取り入れる予定。「これまでにない全く新しい映像表現」になるというが、映画のジャンルや公開時期は「現時点では非公表」(Live2Dの広報担当者)としている。
Live2Dは提携を機に同技術をさらに強化するため、エンジニアやデザイナーなどの人材採用を同日から始めている。
アニプレックスは「(両社が)共に映像技術をさらに進化させ、さらなる映像表現を追求していけば全く新しい映像作品ができる」、Live2Dは「革新的な映像表現と、それを実現する技術を提供することで、2Dコンテンツとそれを支えるクリエイターの発展に貢献できる」とそれぞれコメントしている。
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