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浅草の「アミューズミュージアム」、運営元が売却へ 建物が老朽化:布文化と浮世絵の美術館
アミューズが、東京・浅草の文化施設「アミューズミュージアム」を売却。譲渡益は17億4200万円。築年数が50年を超えて建物が老朽化し、事業の継続が難しくなったためという。
芸能タレントのマネジメントを手掛けるアミューズは3月30日、東京・浅草に所有する文化施設「アミューズミュージアム」(台東区)の敷地と建物を売却すると発表した。譲渡益は17億4200万円。「築年数が50年を超えて建物が老朽化し、事業の継続が難しくなったため」という。
売却先については「国内の事業法人だが、譲渡先の意向により現時点では非公開」。同日付で契約を締結し、8月下旬に所有権が移転する予定。譲渡益は、2019年3月期第2四半期に特別利益として計上する。
アミューズミュージアムは、子会社アミューズエデュテインメントが運営。「布文化と浮世絵の美術館」をうたい、着物や古民具など、無名の職人や一般女性の手仕事による工芸品のアート性に注目した展示を行っている。
米国のボストン美術館に収蔵されている浮世絵集「スポルディング・コレクション」をデジタル映像で解説する「浮世絵シアター」や、民芸品などをそろえたセレクトショップも設ける。
09年にオープンし、来年10周年を迎えるが、19年3月31日に営業をいったん終了する。アミューズは「営業終了後、ミュージアムがどうなるかは未定。場所を移転して続ける可能性もある」(担当者)としている。
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