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セコムとイオンが連携 「警備員半減システム」の受注へ:中国の「人手不足」にも商機見出す(2/2 ページ)
セコムとイオンは警備員の人員を半減できる管理・運営業務の受注を始める。背景には警備員の深刻な人手不足があるが、国内だけでなく海外での協業により新たなビジネスモデルの構築を図っている。
今後は中国事業でも連携
イオンディライトはヤフオクドームや関西国際空港の一部など国内の大型施設を管理しているが、今後は中国などの海外事業にも積極的に取り組んでいくという。「日本だけでなく中国でも警備員の人手不足が発生しておりますし、人件費も高騰しているので『省人化』の需要はあると考えております」(イオンディライト広報)
16年より中国第7位の経済都市である蘇州市の開発エリア「高鉄新城」の管理を現地の子会社が受託。ホテルや富裕層向けマンション、イベント施設をはじめとした28平方キロメートルにわたるエリア全体を管理を進めている。その他にも、北京市にある日本大使館や武漢市の地下鉄などにも同社のサービスを提供しており、中国国内でも存在感を高めている。
蘇州市にはセコムの拠点もあることから、両社は連携を進める。日本式のきめ細かな施設管理サービスは「日式」と呼ばれて多くの中国企業にも支持されており、今後も商機を見出していく。
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