新感覚の「コカ・コーラ」登場 容器ごと凍らせる“フローズン”:開発の狙いは?
コカ・コーラシステムが、フローズン飲料「コカ・コーラ フローズン レモン」を4月16日に発売する。容器ごと凍らせることで、シャーベット感覚で楽しめる。新たな顧客層を開拓する狙い。
コカ・コーラシステムは4月12日、フローズン飲料「コカ・コーラ フローズン レモン」を16日に発売すると発表した。レモン風味の「コカ・コーラ」をパウチ式の容器ごと凍らせることで、シャーベット感覚で楽しめる点が特徴だ。従来型の商品ではリーチできなかった新たな顧客層を開拓する狙い。
同社がパウチ式かつフローズンタイプの「コカ・コーラ」を展開するのは国内初。学生と20〜30代の若者が主なターゲットで、外出先や休憩時間などでの飲用を想定する。凍らせずに飲料としても楽しめる。
125グラム入りで、メーカー希望小売価格は130円(税別)。全国のスーパー、コンビニエンスストア、ドラッグストアなどで取り扱う。飲料売り場と氷菓売り場の両方で展開し、顧客接点を拡大する狙いもある。
解凍時の破裂を防ぐため、パウチ内の「コカ・コーラ」は炭酸を含まないが、レモン果汁の配合や原材料の調整によって刺激的な風味を保っているという。
凍っていない状態で購入した場合は、(1)冷凍庫で3〜4時間凍らせ、(2)15分ほど常温で放置し、(3)好みの固さになるまで容器をもむ――の3ステップによって“シャーベット化”できるとしている。
また同社は、人気飲料「ファンタ」に同様のコンセプトを取り入れた「ファンタ フローズン オレンジ」(130円)「ファンタ フローズン グレープ」(同)も16日に発売し、ラインアップを強化する。
日本コカ・コーラ マーケティング本部 炭酸カテゴリーの島岡芳和統括部長は「近年は飲料の多様化が進み、顧客に多くの選択肢がある状況だが、当グループはフローズン飲料の投入によってポートフォリオを拡充し、ブランド価値を高めたい」と話している。
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