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ビッグデータで恋愛成就 「Pairs」躍進のワケ13万人に恋人できた(3/3 ページ)

競争が激化する国内マッチングサービス市場において、多くのユーザーから支持を得ている「Pairs」。2014年にサービス開始後、日本では累計13万人の会員に恋人ができたという。運営元のエウレカ経営陣に躍進の理由を聞いた。

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AI活用で「業者対策」

 カスタマーケア部門の責任者を務める安信竜馬執行役員は、AIを活用した「業者対策」もPairsの強みだと強調する。

 業者とは、個人情報の取得や他社サービスへの誘導を目的とした悪質なアカウントを指す。エウレカは過去の情報を基に、業者の自己紹介文の書き方やプロフィール画像のデータを収集し、AIで分析している。結果を基に、不審なアカウントが登録された際に運営側にアラートを発し、早期発見につなげる狙いだ。

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AIの活用によって不審なアカウントを排除している

 カスタマーセンターには24時間・365日体制でスタッフが常駐。システム面の質問対応やクレーム対応だけでなく、「プロフィールをどう書けばいいか」「どんな画像が好印象か」といった相談にも乗るという。

 全てのユーザーに行っているわけではないが、恋人ができて退会した“卒業生”の相談に乗るケースもあるという。安信氏は「スタッフが卒業生のサプライズプロポーズに協力したケースもある」と明かし、アフターフォローの充実度をアピールする。

これからの課題は「地方」

 市場で確固たる地位を築くPairsだが、さらなる成長に向けて課題も残されている。中村氏は「未婚・晩婚化が進む中、首都圏では一定の成果が出ているが、認知度が低い地方ではブランディング・顧客獲得の両面で改善の余地がある」と話す。

 「そもそも地方は首都圏よりもユーザーが少ないため、何らかのテコ入れが必要だ。北海道と沖縄など、異なる地域のユーザーを結び付けることも理論上は可能だが、恋愛に発展させることはなかなか難しい。詳細は未定だが、今後は“遠距離恋愛”のハードルを乗り越えられるような仕組み・サービスを考案し、オンライン・デーティングを全国に広げていきたい」

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