より安定した仮想通貨を 「Basis」が1億ドル以上の資金集める:ICOで資金調達
ボラティリティの高さが仮想通貨の普及を妨げている――この課題に取り組むべく、仮想通貨「Basis」の開発・改良に取り組む米Intangible Labsが、ICO(Initial Coin Offering、仮想通貨の新規公開)を通じて1億3300万ドルに上る資金調達を実施したことが分かった。
ボラティリティの高さが仮想通貨の普及を妨げている――この課題に取り組むべく、仮想通貨「Basis」の開発・改良に取り組む米Intangible Labsが、ICO(Initial Coin Offering、仮想通貨の新規公開)を通じて1億3300万ドルに上る資金調達を実施したことが分かった。
仮想通貨の供給の調整と価格変動を極小化できるようアルゴリズムを改良し、より安定した使い勝手のいい仮想通貨「Basis」を作っていくという。
米Bain Capital Venturesや米Googleの子会社である米GVなどの有名投資会社や、投資により巨万の富を築いたことで知られる資産家のスタンリー・ドラッケンミラー氏など、名だたるメンバーがこのプロジェクトに賛同し資金を投じた。
ロイターのインタビューに応じた米Intangible Labsの共同創設者であるネイダー・アル・ナージ氏は「仮想通貨のボラティリティの高さは仮想通貨の普及を妨げている。価格の安定性を維持しつつ仮想通貨の良い点を兼ね備えた仮想通貨を作り上げることに尽力している」と語った。ICOを通じたさらなる資金調達も検討している。
ビットコインの価格は昨年12月には2万ドル近くまで上昇したが、その数か月後の2月には一時6000ドル台まで下げた。投機目的ではなく、真の通貨として利用できる仮想通貨が誕生するのか注目される。
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