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沖縄発「オリガミ・サムライ」増産、年1万個販売へ:国内外で好調
紙製容器製造のミヤギパッケージが開発した「オリガミ・サムライ」が、国内外で順調に売れている。18年度は国内外で1万セットの販売を目指す。
紙製容器製造のミヤギパッケージ(沖縄県豊見城市、宮城通治社長)が開発した「オリガミ・サムライ」が、国内外で順調に売れている。見本市への出展を機に販路が拡大し、2017年6月以降、イタリアやドイツ、パリなどでも販売した。国内でも海外への土産品として人気があるという。月内にも増産し、18年度は国内外で1万セットの販売を目指す。
「オリガミ・サムライ」は、紙を折って組み立てる技術や、日本らしい甲冑(かっちゅう)が外国人に人気となっている。
昨年1月と9月にフランス・パリで開かれたヨーロッパ最大級の見本市「メゾン・エ・オブジェ」への出展が転機となった。有力バイヤーから声が掛かり、海外の百貨店などから取引依頼が相次いでいるという。
これまでフランスやイタリアのほか、ハワイ、タイでも販売。現在は、ドイツの大手百貨店「KaDeWe(カーデーヴェー)」がベルリン本店、ハンブルク、ミュンヘンの3店で開催しているイベント「Super Asia」に出品している。
このほか、パリのユニクロや、米フロリダ州のディズニーワールドの日本館などからも取引依頼があるという。
同社は今後もプロモーション活動を通じて販売代理店などを発掘し、販路を拡大していく方針。18年度は1万個を販売し、新商品開発も進めながら約2000万円の売り上げを目指す。
宮城社長は「従来の受注型のビジネスにとどまらず、自社開発商品を生み出す『創造型企業』として、販路を開拓していきたい」と話した。
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