副業を始めたものの、途中で断念したビジネスパーソンは55%に上る――エン・ジャパンの調査でこんな現状が判明した。“働き方改革”の一環で副業解禁に踏み切る企業が増えているが、社員が副業を続けるのは簡単ではないようだ。
副業をする際にネックとなった点は、時間管理(64%)、確定申告などの事務作業(31%)、本業との切り分け(29%)など。副業のスキル不足(18%)、副業への興味・関心の継続性(13%)との意見もみられた。
回答者からは、「本業が多忙になり、両立が難しくなった」「本業の収入が上がり、副業の必要がなくなった」「副業禁止の会社に転職した」との意見が出た。
「(商談などで)こちらは副業だが、先方は本業のケースがある」「コミュニケーション能力がないと孤立しかねない」といった体験談も挙がった。
副業は「アルバイト」が最多
副業の内容は、接客業などのアルバイト(59%)、アンケートモニターやポイントサイトの活用(22%)、ネットオークションでの取引(15%)、株式運用などの投資(13%)など。
副業の月収は、1万円以上3万円未満(25%)、3万円以上5万円未満(22%)、10万円以上20万円未満(16%)が多かった。5000円未満と低額な人は13%、50万円以上と高額な人は2%だった。
調査は3月28日〜4月25日にかけて、エン・ジャパンの転職サービス「エン転職」ユーザーのうち20〜40代の正社員を対象に実施。3111人から有効回答を得た。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
コニカミノルタ常務を直撃 「副業解禁に踏み切った理由」
コニカミノルタが「副業解禁」に踏み切った背景と今後の目指す姿について、常務執行役の若島司氏に話を聞いた。
良いことばかりではない リモートワークの“実態”
働き方改革の柱として注目されている「リモートワーク」。制度として導入する企業も増えており、政府も躍起になって推進している。ただし一方で、リモートワークを導入したことで見えてきた課題もあるという。
「超就職氷河期世代」よりも老後が心配な世代は?
他の世代に比べて老後の備えが出遅れている世代とは? 年代別可処分所得の変化を分析することで、それを導き出してみたいと思う。
働き方改革にチョコアイスを活用 森永製菓
森永製菓はアイスを活用した働き方改革プロジェクトをスタート。同社のチョコアイス商品「パキシエル」を企業に導入して、社員の生産性アップを図るという。
NTTデータが9年連続でトップ 19年版就職人気IT企業ランキング
就職情報口コミサイト「楽天みん就」を運営する楽天は5月14日、2019年卒業予定の学生を対象に就職したいIT企業に関する調査結果を発表した。NTTデータが2010年の調査開始以来9年連続でトップだった。

