登山家の栗城史多さん、エベレストで死去 事務所が発表:AbemaTVの生中継も予定していた
登山家の栗城史多さんがエベレスト登山中に死去した。事務所が「下山途中の栗城が遺体となり発見されました」と発表した。
登山家の栗城史多(くりきのぶかず)さんが5月21日、エベレスト登山中に死亡した。35歳だった。
栗城さんは4月17日から8度目のエベレストに挑戦。日本時間で20日深夜には7400メートルまで到達したが体調が悪化。下山中に亡くなったという。
事務所は公式Facebookページで「エベレストで下山途中の栗城が遺体となり発見されました。下山を始めた栗城が無線連絡に全く反応しなくなり、暗い中で下から見て栗城のヘッドランプも見当たらないことからキャンプ2近くの撮影隊が栗城のルートを登って捜索し、先ほど低体温で息絶えた栗城を発見いたしました」と発表し、詳細は順次公表するとしている。
栗城さんのエベレスト挑戦は、サイバーエージェントが運営するインターネットテレビ局「AbemaTV」で「生中継!9本の指を失った登山家・栗城史多 エベレスト8度目の挑戦」と題した番組で生中継される予定だった。番組は21日午後4時からの放送だったが、21日午後4時現在、28日に放送枠を移動している。サイバーエージェントによると「現在対応を協議中」という。
【Update】サイバーエージェントは21日午後4時47分、公式Twitterで追悼コメントを発表した。広報部によると「栗城さんご本人からの応援依頼をいただき、ご準備されていた映像の同時生中継を予定しておりました。当初、5月21日(月)に放送する予定でしたが、ご本人から連絡があり、状況に応じて放送日時を延期しておりました。しかし、本日所属事務所からご報告をいただき、放送は叶(かな)わない結果となってしまいました。本件に関して、栗城さんのご逝去を悼み、ご冥福をお祈り申し上げます」という。
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