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無印、約230品目の値下げを発表 値上げにはもう懲りた?:コロコロ変わった靴下の価格(2/2 ページ)
無印良品を運営する良品計画は8月末以降に約230品目の値下げを行うと発表した。ここ数年、同社は積極的な値下げ戦略をとっているが、その背景には過去の値上げによる客数減のトラウマがあるかもしれない。
値上げには懲りた?
無印良品は17年3月から「豊かな低価格。」「新価格宣言。」という値下げプロモーションを行っている。狙いは「客数、もしくは1人当たりの買上点数を増やし、販売数量を上げる事で、売り場効率をアップさせる」(18年2月期決算説明会資料)ことだ。
17年の3月と8月に発表した「豊かな低価格。」キャンペーンでは、数百点規模の値下げを行った。例えば、「フランス産羽毛掛けふとん・一層式」のシングルサイズを2万4000円から1万9900円に、「ストッパー付ハードキャリー(33L)」を1万9000円から1万4900円にそれぞれ値下げしている。
18年2月に発表した「新価格宣言。」キャンペーンでは、標準店で扱う約5600品目のうち、約2400品目の値下げを行った。「えらべる靴下」シリーズは3足990円から890円に値下げしている。
良品計画の広報担当者は取材に対し「価格見直しは常に行っている」と説明するが、前述した“靴下事件”に象徴されるように、同社はおそらく値上げによる客数減に懲りて、値下げ路線に変更したのだろう。
15期連続増収と7期連続営業増益(17年度連結決算時点)という輝かしい業績を誇る良品計画にとっても、「値上げ」と「値下げ」は常に頭を悩ませる問題のようだ。
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