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「腹割って話せる度」と「プロジェクトの成功率」は比例する:榊巻亮の『ブレイクスルー備忘録』(1/3 ページ)
プロジェクトを成功に導くカギとなるのは、“腹を割って話せる関係”であること。その関係を築き、プロジェクトの完了まで継続的するためのコツとは?
この記事は榊巻亮氏のブログ「榊巻亮の『ブレイクスルー備忘録』」より転載、編集しています。
変革プロジェクトに関わり始めて十数年。ここ数年で確信に変わりつつある成功の法則がある。それは、
- 「腹割って話せる度」と成功率が比例する
ということ。
僕らの仕事は、変革プロジェクトの支援。変革をリードしている顧客がいて、僕らコンサルタントを雇ってくれている。その人たち(雇い主)と、僕ら(雇われる側)が本音で、“腹を割って話せる関係”であればあるほど、プロジェクトが成功するということだ。
これはコンサルタントと雇い主にとどまらず、変革のオーナーである上司と、当事者として推進している部下との関係でも同じ。上司の顔色を伺うことなく、本当に言いたいことを言える関係であれば、成功率は飛躍的に高まる。
ITベンダーとユーザー企業の関係でも同じだ。
いろいろなプロジェクトに携わってきたが、ほぼ間違く当てはまる法則だ。言い換えると、雇い側と雇われ側の関係を超越しているほど、上司と部下の関係を超えているほど、成功するということだ。「顧客とコンサル」「上司と部下」ではなく、1つの成功に向かって自分の立場を忘れて本音で語れる関係であることが、プロジェクトを成功に導く。
さて、あなたの周りのプロジェクトではどうだろうか?
- 顧客とコンサルやITベンダーが本音をぶつけあえる関係になってるだろうか?
- 顧客の顔色を伺わずに、プロジェクトの成功のために必要なことを言っているか?
- 雇い側は、ベンダーやコンサルを単なる業者として見ず、Win-Winな関係を築こうとしているか?
- 上司に気を使って「そんなこと言えない……」とこぼしている部下が周りにいないか?
全てに自信を持って「大丈夫!」といえるプロジェクトは、少ないのではないだろうか。
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