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キリン、スコッチウイスキー「ホワイトホース」のハイボール発売:英国スコットランドの香り(1/2 ページ)
キリンビールがスコッチウイスキー「ホワイトホース」を使ったハイボールを発売する。スコッチのスモーキーな香りに着目し他のウイスキーは混ぜずに仕上げた。
キリンビールはスコッチウイスキーを使った「ホワイトホース ハイボール」を7月10日に発売する。英国のスコッチの老舗ブランド、ホワイトホースを使用。同社によると、ブレンドせずスコッチウイスキーのみを使った缶のハイボールは日本初。
スコッチの香り高さ生かす
価格はオープンだが、参考価格は350ミリリットル缶が税別178円、500ミリリットル缶が240円。アルコール度数は6%。
ここで使われているスコッチとは、英国のスコットランド地方で作られるウイスキーのこと。米国のケンタッキー州を中心に作られているバーボンと並び、世界中で流通している。
キリンビールによると、この商品の最大の売りは「香り」。スコッチウイスキーならではのスモーキーな香りを生かすため、他のウイスキーやアルコールはブレンドせずに仕上げた。
同社の調査によると、消費者から既存のハイボール缶に対して「ウイスキーの香りや味わいがない」「人工的」といった不満の声が上がっていた。一方でスコッチは国産やバーボンに比べて消費者から「スモーキー」「香りが良さそう」といったイメージを強く持たれている点に着目。
「他社では炭酸の強さを強調するハイボールもあるが、うちは香りにこだわるためスコッチを使った」(担当者)。6%というアルコール度数も、スコッチの香りを最も楽しめる濃度を計算した結果という。
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