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「日高屋」運営会社の3〜5月期は増収減益 人件費・原価高騰など影響:既存店売上高は堅調
ハイデイ日高の2018年3〜5月期決算は増収減益だった。人件費・原価高騰などが影響した。既存店売上高は前年同期比102.5%と堅調に推移した。
中華料理店「日高屋」などを運営するハイデイ日高が6月27日に発表した2018年3〜5月期の決算(単体)は、売上高が前年同期比5.0%増の106億4300万円、営業利益が6.0%減の13億5600万円、純利益が6.6%減の9億1700億円と増収減益だった。
人手不足に伴う処遇改善による人件費の増加、無洗米やビールなど食材の値上げ、光熱費の増加などが減益につながった。
店舗展開は、東京都に4店舗、埼玉県に1店舗を出店し、3店舗を閉店。5月末の時点で直営店舗数は415店舗となった。業態別店舗数は「日高屋」が計390店舗、「焼鳥日高」が24店舗、「中華一番」が1店舗。
既存店売上高は前年同期比102.5%と堅調。原価高騰などの要因で、4月に麺類・定食類の価格を10〜30円程度引き上げたほか、季節メニュー「吟醸ロック酒20度」などのアルコール類が好調だったことが売り上げ増につながった。
19年2月期(18年3月〜19年2月)の通期業績予想は、売上高が5.8%増の430億円、営業利益が4.7%増の49億円、最終利益が5.6%増の31億9000万円のまま据え置く。
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