子どもが「将来就きたい仕事」、エンジニアや看護師が人気 1位は……?:親に「子どもに就かせたい仕事」も聞いた
小学校を卒業した子どもが、将来就きたいと考えている仕事は?――クラレ調べ。
子どもが小学校を卒業した時点で、将来就きたいと考えている職業は? クラレの調査によると、男子では「スポーツ選手」(22.0%)、女子では「医師」(8.0%)がそれぞれトップだった。男子が好きな競技はサッカーが野球を大きく上回り、「日本代表やJリーガーを夢見る男の子が年々増えている」とみる。女子では「医師だけでなく、看護師など医療関係職の人気が総じて高い」という。
男子の2位は「エンジニア」(5.8%)。前回調査(2017年)の6位から順位を上げた。「AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)が身近になり、20年には小学校でのプログラミング教育必修化が控えている。人型・ペット型ロボットに触れる機会も増えている」とクラレは人気の要因を分析する。
男子の3位以下は「教員」(5.0%)、「ゲームクリエイター」(4.7%)、「研究者」(4.6%)、「医師」「会社員」(ともに4.3%)、「公務員」(3.8%)、「警察官」「建築家」(ともに3.4%)――と続いた。
女子の2位は「看護師」(7.3%)。3位は「教員」「保育士」「パティシエ・パン屋」(ともに6.1%)が入った。クラレは「かつてトップだった『教員』『保育士』は変わらず人気だが、医療職に1位、2位をゆずった。少子高齢化を敏感に感じ取っているのだろうか」とみている。
女子の6位以下は「デザイナー」(4.0%)、「獣医師」(3.6%)、「漫画家・イラストレーター」「医療関係」(ともに3.2%)、「スポーツ選手」「動物園・遊園地」(ともに3.1%)――と続いた。
親が「子どもに就いてほしい職業」は?
では、親が「子どもに就いてほしい」と望む職業は? 調査によると、男子の親では2年連続で「公務員」(18.6%)が1位。2位は子どもと同じく「エンジニア」(9.7%)、3位は「会社員」(8.8%)だった。
女子の親では「看護師」(15.1%)がトップ。2位は「公務員」(10.1%)、3位は「医師」(7.8%)だった、4位に「医療関係」(7.2%)、5位に「薬剤師」(5.7%)が入っており、上位を医療職が占めていた。
クラレは「女の子の親は、専門知識や特殊なスキルを持った職業に就いてほしいとの思いがあるようだ」と結論付けている。
調査は18年3月に小学校を卒業した子どもとその親を対象に実施。使用済みランドセルをアフガニスタンに寄付する活動に協力した親子にアンケートを行った。男子とその親から678件ずつ、女子とその親から754件ずつ有効回答を得た。
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