インタビュー
プロ野球選手からビジネスマンに “生涯現役”貫く江尻慎太郎さんの人生:常にハイライト(4/4 ページ)
2001年にドラフトで日本ハムファイターズに入団。その後、横浜ベイスターズ、福岡ソフトバンクホークスでプロ野球選手としてのキャリアを過ごした江尻慎太郎さん。現役引退後、彼が選んだ道はビジネスマンだった。江尻さんの仕事観、人生観に迫った。
球団広報という職務を担った江尻さんは、今後は各メディアに訪問し、さまざまな企画提案ができる関係性を作りたいという。
「野球というコンテンツをより良く、多く取り上げていただくには、もっとメディアに寄り添う必要があると思うんです。現場(チーム)には負担をかけるかもしれない。でも、そういう流れを作り、仕組み化しなければ意味がないし、プロ野球の未来はない」と冷静だ。
5年後、10年後に成し遂げたい目標は、「アスリートの力で社会を明るく」すること。プロ野球選手としてキャリアを出発し、そこから派生した経験のすべてに誇りを持って、“生涯現役”のライフプランを応援していきたいのだと目を輝かせる。昨今の事件で揺らぎかけているスポーツマンシップの本来の価値を、伝えたいという使命感は燃え尽きることがなさそうだ。
「最近、『プロ野球選手を引退した』という感覚を捨てたんです。居場所や役割が変わっても、自分自身が『今がハイライトだ』と思えて目の前のことに向き合えたら、楽しいじゃないですか。ビッグイベントの試合は自然と目標が明確になるけれど、そうではない日常をどう輝かせるかは自分の気持ち次第。僕はこれからも自分の成長を信じて、進み続けていきたいです」
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