行列ができるまでに復活! 「東京チカラめし」の反転攻勢:長浜淳之介のトレンドアンテナ(4/5 ページ)
かつて急成長したが、失速するのも早かった東京チカラめし。現在は全10店を営業するにとどまるが、実は店舗に行列ができるまでに“復活”しているという。再成長できるかどうか、検証する。
現在の東京チカラめしの戦略
新宿などに残された東京チカラめしの店舗を見てみると、お昼時にはお客が3〜4回転しており、日々ウエイティング(客席がいっぱいで、顧客が席につくのを待っている状態)が出るほどにぎわっている。誕生祭では最大25人ほどが行列をつくり、顧客が途絶えないという成功をおさめ、健在ぶりを示した。
現在の焼き牛丼は当初より牛肉の量が約20%、ご飯の量も約15%増量されている。原材料価格高騰の影響を受けて焼き牛丼(並)は450円となっているが、中国の発展による牛肉需要の伸びが著しく、アメリカのショートプレートの他に牛丼に向いた食材もないことから、これ以上の値下げは難しい情勢だ。誕生祭の意義は、サイズアップした現在の焼き牛丼が、創業当時の280円で食べられたことにあった。
また、定食メニューのご飯大盛り無料は、初期の頃から実施しており、メニュー内容に変更を加えながら今日に至っている。特に4種の「唐揚げ定食」(600〜650円)の人気が高く、売り上げの4分の1を占めるほどになっている。期間限定で「唐揚げ祭」と称して新たな4種(旨辛みそ味、チーズマヨ味、チリマヨ味、梅肉ソース味)も販売している。
唐揚げの味付けは、初めは工場で行っていたが、今は店で仕込むように変更されている。このように味の向上のため、メニュー改良を重ねており、17年11月には全面的にグランドメニューを変えた。
その他、焼いた牛肉と豚肉に加えて鶏そぼろも楽しめる「チカラ丼」(680円)、“本格派”と評価が高い「カレー」(380円〜)にも固定ファンが付いている。焼き牛丼とカレーが同時に楽しめる「焼肉カレー」(680円〜)も復刻された。
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