2018年1〜3月期、商業施設から姿を消した店舗が最も多かったのは、日本サブウェイが運営するサンドイッチ店「SUBWAY」で、出退店数で差し引き10店舗減ったことが調査で分かった。SUBWAYが店舗減少数で最多だったのは3四半期連続で、3月までの9カ月間で差し引き25店が減っていた。
システム開発会社のリゾーム(岡山市)の「SC(ショッピングセンター)トレンド研究所」が出退店数をまとめた。
SUBWAYは野菜豊富なメニューが売りだが、「昨今、コンビニでのサラダの品ぞろえが充実し、その訴求力が低下したことが(退店が続く)原因の一つ」(SCトレンド研究所)という。「パンやトッピングを自分で選んでオーダーできるという特徴が逆に『めんどくささ』につながり、手軽さの面でも敬遠された可能性がある」とも指摘している。
2位はダスキンが運営するドーナツ店「ミスタードーナツ」で、閉店数は8店舗、出店数は2店舗で、差し引き6店舗マイナス。3位はドーナツ店「クリスピー・クリーム・ドーナツ」(出店数1、閉店数6)、ラーメン店「幸楽苑」(同)、イトーヨーカドー内のファストフード店「ポッポ」(出店数0、閉店数5)で、差し引き5店舗が撤退していた。
「いきなり!ステーキ」は出店加速
SCへの出店数が多い飲食チェーン1位はステーキ店「いきなり!ステーキ」(ペッパーフードサービス)で、18年1〜3月期中の閉店数は0店舗、出店数は13店舗だった。2位はカフェ「スターバックスコーヒー」(閉店数1、出店数10)、3位は吉野家グループのうどん店「はなまるうどん」(閉店数1、出店数7)だった。
人気アパレルブランド「JOURNAL STANDARD」を展開するBAYCREW’S GROUP(渋谷区)が手掛けるバーガー店「J.S.BURGERS CAFE」も出店を加速しており(閉店数0、出店数3)、リゾームは「フードコートを上質化させようという動きがうかがえる」とみている。
調査は18年3月末時点でリゾームが運営するSCの出退店データベース「SC GATE」に登録されている、面積が1500平方メートル以上のSCに出店している飲食店を対象に実施した。
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