生ビールが飲める“居酒屋コンビニ”発見! これがセブンの目指す道?:実際にお店で飲んでみた(1/3 ページ)
セブン‐イレブンは生ビールのテスト販売を中止したが、実は2016年から約50店舗で生ビールを提供しているコンビニチェーンがある。お客に好評なので今年からある店舗でチューハイとハイボールの提供も始めたという。実際に記者が足を運んで、どんなお客が利用しているのか取材してみた。
セブン‐イレブンが7月17日から実施するはずだった生ビールのテスト販売を中止した。
セブン&アイ・ホールディングスの広報担当者は「テスト販売をすることが広く知れ渡ったことで、お客さまの需要が高まることが想定されました。店舗での対応が難しくなると判断して中止を決定しましたが、今後のことは何も決まっていません」とコメントした。
大手3社で初の生ビール提供とあって大いに話題となった今回のテスト販売だが、実はJR東日本リテールネットが運営する駅ナカコンビニの「ニューデイズ」では2016年5月から一部店舗で生ビールを販売していた。しかも、18年6月からは池袋西口店で、生ビールだけでなく、レモンサワーとハイボールの提供を試験的に開始しているという。
そこで、記者が実際に店舗で立ち飲みをしながら、どのようなお客がサービスを利用しているのか取材してみることにした。
10分弱でお客が回転
平日の午後5時にニューデイズの池袋西口店で生ビールを実際に注文してみた。カウンターの後ろにビールサーバーが置いてあり、店員は慣れた手つきでカップをサーバーに設置してボタンを押した。自動でビールが注がれる方式なので、ビールを注いでいる間は別のお客のレジ対応が可能だ。店員のオペレーションにはそれほど大きな負担になっていないようだった。
ニューデイズで提供しているのは「アサヒ スーパードライ樽生ビール」(545ミリリットル)で、価格は398円(税込、以下同)だ。
生ビールとおつまみを持ってイートインスペースに向かうと、店内の一角にテーブルが設置されている場所を見つけた。椅子はなく、初老の男性2人が生ビールと缶ビールをそれぞれ立ったまま飲んでいた。イートインスペースは3人が同時に食事をするとお互いの肩が触れ合いそうになるくらいの狭さだ。
初老の男性2人が立ち去った後は、ほぼ途切れることなくお客がイートインスペースにやってきた。記者が2時間弱観察したところによると、食事をする客が3割でアルコールを飲む客が7割だった。夕方の時間帯ということもあるが、仕事帰りに軽く飲むお客が意外に多かった。
お客の多くは5〜10分でイートインスペースを立ち去った。店内は明るく、駅ナカコンビニのせいかひっきりなしに客が訪れることもあり、長居をする雰囲気ではないからだろう。
途中、生ビールを持った中年女性2人組がやってきた。飲みながら職場の話をしているようだったが、それでも15分弱で去っていった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- セブン‐イレブンが募集する「年収711万円のお仕事」
セブン‐イレブン・ジャパンが年収711万円である業務を担う人材を募集している。日本に住む20歳以上の健康的な人ならば基本的に誰でも応募できる。週に1回、あることをするのが日常業務というが、どんな内容なのだろうか。 - ファミマのサンドイッチ、パンの「耳」に目を付けたら売れた訳
ファミリーマートの食パンの耳を半端に残したサンドイッチが売れている。柔らかめの耳を少し残すことで香ばしさや食感を工夫し、地味な部分で消費者に驚きを与えた商品といえる。 - ファミマのバイト、“時代の流れ”で「茶髪OK」に
ファミリーマートがアルバイトスタッフの髪形に関する規則を緩和。従来は“黒髪限定”だったが、茶髪や金髪などでの勤務を認めているという。 - メーカーから依頼殺到 お客が思わず引き寄せられる試食販売の世界
試食販売というと「商品を持ってただ立っている人」をイメージする読者も多いかもしれない。しかし、売り方を工夫して普通のスタッフの40倍売る“凄腕”がおり、試食販売の高い効果に注目する企業が増えているという。知られざる試食販売の世界とは? - イオンもライバル視 知る人ぞ知る快進撃のゆめタウン
総合スーパーの多くが減収かつ低収益の状況から脱していない中、増収かつ高収益率を確保している地方の企業がある。「ゆめタウン」などを運営するイズミだ。