ニュース
生ビールが飲める“居酒屋コンビニ”発見! これがセブンの目指す道?:実際にお店で飲んでみた(3/3 ページ)
セブン‐イレブンは生ビールのテスト販売を中止したが、実は2016年から約50店舗で生ビールを提供しているコンビニチェーンがある。お客に好評なので今年からある店舗でチューハイとハイボールの提供も始めたという。実際に記者が足を運んで、どんなお客が利用しているのか取材してみた。
セブンの狙いはどこにあるのか
では、ここでセブンが実施しようとしていたテスト販売の概要を振り返ってみよう。
報道によると、テスト販売の概要は次の通りだ。まず、店頭で顧客が料金を支払い、店員からカップを受け取る。次に、ビールサーバーにカップを設置してボタンを押すとビールが注がれる。サービス名は「ちょい〈生〉一番搾り」で、価格はSサイズが100円、Mサイズは190円の2種類ある。テスト販売は東京や埼玉の複数店舗で行う予定だった。これらの概要について同社に尋ねると「詳細は公表していません」(広報担当者)とコメントした。
現在、コンビニ各社は夕方〜夜の時間帯を強化している。ニューデイズの例を見れば分かる通り、お客の来店動機を高めるために「ちょい飲み需要」は強力な武器となる。
お客が自分でビールを注ぐ方式ならば、店員にも大きな負担にはならない。また、立地にもよるだろうが、店内で生ビールを注文する客のほとんどは5〜10分で立ち去るので、店内で騒いでトラブルを起こすリスクも小さいと予測していたのではないだろうか。
残念ながらセブンはテスト販売を中止してしまったが、今後の動向を注視したい。
関連記事
- セブン‐イレブンが募集する「年収711万円のお仕事」
セブン‐イレブン・ジャパンが年収711万円である業務を担う人材を募集している。日本に住む20歳以上の健康的な人ならば基本的に誰でも応募できる。週に1回、あることをするのが日常業務というが、どんな内容なのだろうか。 - ファミマのサンドイッチ、パンの「耳」に目を付けたら売れた訳
ファミリーマートの食パンの耳を半端に残したサンドイッチが売れている。柔らかめの耳を少し残すことで香ばしさや食感を工夫し、地味な部分で消費者に驚きを与えた商品といえる。 - ファミマのバイト、“時代の流れ”で「茶髪OK」に
ファミリーマートがアルバイトスタッフの髪形に関する規則を緩和。従来は“黒髪限定”だったが、茶髪や金髪などでの勤務を認めているという。 - メーカーから依頼殺到 お客が思わず引き寄せられる試食販売の世界
試食販売というと「商品を持ってただ立っている人」をイメージする読者も多いかもしれない。しかし、売り方を工夫して普通のスタッフの40倍売る“凄腕”がおり、試食販売の高い効果に注目する企業が増えているという。知られざる試食販売の世界とは? - イオンもライバル視 知る人ぞ知る快進撃のゆめタウン
総合スーパーの多くが減収かつ低収益の状況から脱していない中、増収かつ高収益率を確保している地方の企業がある。「ゆめタウン」などを運営するイズミだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.