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マクドナルドに措置命令 「ローストビーフ」に成型肉を表示せず:「ブロック肉」は使用せず(2/3 ページ)
消費者庁が日本マクドナルドに措置命令を出した。「東京ローストビーフバーガー」などで、牛赤身をスライスした具材を使っているかのように宣伝していたのに、実際は成型肉だったため。
日本マクドナルド「品質に問題はなかった」
日本マクドナルドは同日、「消費者庁のご指摘を真摯(しんし)に受け止め、今後、お客さまに正しく、分かりやすい広告表現を行います」などの声明文を発表。「深くおわび申し上げます」と謝罪した。
ただ、肉の品質については「弊社がご提供したローストビーフは、一枚肉(編集部注:ブロック肉と同義)と成型肉の2種類を使用しておりましたが、その全てが、厳選された高品質の牛モモ肉の精肉です。品質、味覚、食感、外観におきまして同等のものです」と説明。
「成型肉は、一枚肉と同様に厳選された牛モモ肉の切り身を大きなブロックに整えて加工し、スライスしたもので、ミンチ肉ではありません」とし、品質に問題はなかった点を強調した。
今後は社内での講習会や外部講師を招いた勉強会などを実施し、再発を防ぐという。
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