家賃が200万円もするのにスタバがもうかる理由:上場時の決算書を分析(4/4 ページ)
スタバは大都市の一等地に多くの店舗を構えている。1杯数百円のコーヒーを販売しており、店に長居するお客も多い。家賃が200万円以上するような場所でも利益が出せる秘密とは?
他のカフェやレストランチェーンより何が優れているのか?
この表を見ると分かるように、ビバレッジ=ドリンクの売上構成比が74%となっています。これは他のカフェやレストランチェーンと比べ圧倒的に高くなっています。この理由はフラペチーノなどのシーズン限定ドリンク商品の重点販売施策などに起因しています。フードメニューよりも原価率が低いドリンクメニューの売上構成比を高める(もちろんそうではない商品もありますが)ことで、店舗全体の原価率抑制を実現しているのです。
このように、資本力や商品開発力を発揮することで、他のカフェやレストランチェーンではなし得ないFL比率を実現し、高賃料でも出店できるビジネスモデルを構築していることが他社にはない強みであると言えます。
著者プロフィール
三ツ井創太郎
株式会社スリーウェルマネジメント代表取締役。大学卒業と同時に東京の飲食企業にて店長等を歴任後、業態開発、FC本部構築などを10年以上経験。その後、東証一部上場のコンサルティング会社である株式会社船井総研に入社。飲食部門のチームリーダーとして中小企業から大手上場外食チェーンまで幅広いクライアントに対して経営支援を行う。2016年に飲食店に特化したコンサルティング会社である株式会社スリーウェルマネジメント設立。代表コンサルタントとして日本全国の飲食企業に経営支援を行う傍ら、日本フードビジネス経営協会の理事長として店長、幹部育成等も行っている。著書の「飲食店経営“人の問題”を解決する33の法則(DOBOOK)」はアマゾン外食本ランキングの1位を獲得。飲食店経営者の為になるブログを毎日更新中。
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