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「チケキャン」失ったミクシィ、1Qは大幅な減収減益:「健康とスポーツ」で巻き返しなるか
ミクシィの2018年度第1四半期は減収減益だった。セグメント別では、閉鎖した「チケットキャンプ」などの運営事業は営業赤字。「モンスト」などの運営事業も苦戦していた。
ミクシィが8月9日発表した2018年4月〜6月期(2019年3月期第1四半期)の連結決算は、売上高が前年同期比28.3%減の345億6100万円、営業利益が45.4%減の110億2900万円、純利益が46.8%減の72億9400万円と減収減益だった。
チケット売買仲介サイト「チケットキャンプ」(チケキャン)が警察の強制捜査を受けるなどし、5月に閉鎖に追い込まれた影響で、同サイトの運営を含む「ライフスタイル事業」が43.0%の減収(18億5100万円)となり、4億2400万円の営業赤字となったことなどが響いた。
ゲームアプリ「モンスターストライク」などの「エンターテインメント事業」も、売上高が327億900万円(27.3%減)、営業利益が131億9000万円(37.4%減)と苦戦していた。立て直しに向け、今後は映像コンテンツやソフトウェアの充実、新規タイトル開発を行っていくという。
ミクシィは今後、チケキャンに変わる新たな収益源として「健康とスポーツ」に打って出る方針を掲げており、高齢者向けトレーニングジムの開設準備を進めているという。
19年3月期通期(2018年4月〜19年3月)の連結業績予想は据え置き、売上高が7.5%減の1750億円、営業利益が33.7%減の480億円、最終利益が25.8%減の310億円を見込む。
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