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RIZAPが年初来安値 出店費・広告費増で1Qが赤字に転落:通期は増収増益を予想
RIZAPグループの株価が急落し、年初来安値を更新。13日に発表した2018年4〜6月期の連結決算が赤字だったため。出店費・広告費が増加したためだが、通期では増収増益を見込む。
8月14日の株式市場で、個人向けトレーニングジム運営などを手掛けるRIZAPグループ(札証アンビシャス)の株価が急落。午前9時37分に前日比145円安(−19.0%)となる620円を付け、年初来安値を更新した。午前の取引を終えた時点での株価は、88円安(−11.5%)の677円。
13日の取引終了後に発表した2018年4〜6月期の連結決算が、営業損益が37億2600万円の赤字(前年同期は27億100万円の黒字)、純損益が30億9800万円の赤字(前年同期は21億6700万円の黒字)に転落したことが嫌気された。
ジム運営などの「RIZAPボディメイク事業」や、女性用下着などを販売する子会社のマルコ(大阪市)などで、新規出店費用や広告宣伝費用が増加したことが赤字の要因となった。
ただ、投資の効果で、売上高は82.1%増の521億7400万円に拡大した。また、同社は「上期の先行投資を下期で回収するビジネスモデルを採用している」(決算資料より)ため、今後大幅に利益を創出し、黒字化する計画だという。
そのため、19年3月期通期の連結業績予想は売上高が83.6%増の2500億円、営業利益が69.2%増の230億円、最終利益は72.3%増159億4000万円のまま据え置く。
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