「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のベルフォート氏が警告するビットコイン詐欺:1年以内には不況に
映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のモデルとして知られる元株式ブローカーのジョーダン・ベルフォート氏は詐欺により約2年服役していた。そんな彼が、ビットコインにより個人投資家は資産を失うだろうと警告している。
映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のモデルとして知られる元株式ブローカーのジョーダン・ベルフォート氏は詐欺により約2年服役していた。そんな彼が、ビットコインにより個人投資家は資産を失うだろうと警告している。米CNBCが報じた。
ベルフォート氏はかつて価格操作するために、対象の株に需要があることを強調していた。そして多くの投資家に株を買わせ、その後自身は株を売り払い利益を手にしていたという。
自身が詐欺師だったからこそ詐欺については非常に詳しいとし、「ビットコイン界隈で起こっていることはまさに詐欺。全てが馬鹿げているし、ビットコイン投資家は自分自身を洗脳しているようなものだ」とベルフォート氏は言い放った。
ビットコインはその匿名性が特徴の1つでもあるが、ベルフォート氏によればその匿名性も問題の種だという。「ビットコインの詐欺というよりは、その匿名性の本質のようなものが詐欺を引き起こす」とした。
さらにベルフォート氏は、中央銀行がマネーロンダリング対策に長い年月を費やしてきた点を指摘。匿名性が高く、マネーロンダリングを容易にさせてしまうようなものを容認するはずがないとし、ビットコイン市場は1年以内に不況に陥ると予測する。
インターネット時代では市場の価格操作がより簡単に行えるようになった。実際にICO(Initial Coin Offering、仮想通貨の新規公開)では多くの案件が詐欺であり、米証券取引委員会(SEC)の捜査の対象となっている。米Googleや米Facebook、米TiwtterのプラットフォームではICO関連の広告は禁止されている。
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