日本人の約半数に「不眠症の疑い」あり 夫婦仲にも影響か……:働く女性は悩みが豊富
寝具などを販売する西川産業は8月28日、睡眠に関する調査結果を発表した。国際基準に照らしてみても日本人の不眠症の疑いがある人が多いといい、日本人が十分な睡眠を取れていない実態が浮き彫りになっている。
寝具などを販売する西川産業は8月28日、睡眠に関する調査結果を発表した。国際基準に照らしてみても日本人の不眠症の疑いがある人が多いといい、日本人が十分な睡眠を取れていない実態が浮き彫りになっている。
世界保健機関(WHO)が中心となり設立した「睡眠と健康に関する世界プロジェクト」が作成した世界共通の不眠症判定法「アテネ不眠尺度」基準(入眠までの時間や睡眠時間、日中の状態など)では、日本人の49.3%が不眠症の疑いがあったという。
睡眠の質の満足度を聞いたところ、約7割が睡眠に不満があると回答。年代別でみると男女ともに40代が最も睡眠に不満を感じていることが分かり、働き盛りや子育て世代で満足な睡眠を得られていない実態が明らかになった。
一方で、60代以上では睡眠の質に対する満足度が向上していた。加齢に伴う睡眠の質の低下以上に、社会的ストレスによる睡眠の質の低下が深刻なようだ。
では、どのような悩み事が睡眠を阻害するのか。最も多かった答えは「将来に関する悩み」で23.9%だった。次いで「健康に関する悩み」(18.2%)、「金銭面での悩み」(18.1%)――と挙がった。
特に女性は悩みの種類が多い傾向があった。進む女性の社会進出と根強く残る「男は仕事・女は家庭」という固定観念の狭間で、仕事と家庭の両立や出産・育児に関わる問題など悩みを抱えやすいとみられる。
夫婦仲の良さについても聞いたところ、睡眠の満足度が高い人ほど夫婦仲が円満である傾向があったという。夫婦仲の良さが良質な睡眠をもたらすのか、睡眠の質が夫婦関係に影響を及ぼしているのか、詳しい原因までは特定できていない。
調査は7月4〜9日に、男女3000人を対象にインターネット上で実施した。
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