出産後、喫煙を再開した女性は15% 禁煙できない理由は……?:独自の“喫煙ルール”を設ける人も
妊娠・出産を機に禁煙した母親の15%が、産後に喫煙を再開している。その理由は?――カラダノート調べ。
妊娠・出産を機に禁煙した母親の15%が、産後に喫煙を再開している――妊娠・育児中の女性向けメディアを運営するカラダノート(東京都港区)の調査でこんな事実が分かった。
喫煙を再開した時期は、「産後すぐ〜3カ月未満」が55%で最多。次いで「産後4カ月〜6カ月未満」「産後半年〜1年未満」(ともに12%)、「産後1年〜1年半未満」(7%)、「産後1年半〜2年未満」(5%)、「産後2年〜2年半未満」という結果だった。
喫煙を再開した理由は、「イライラやストレス」(36%)がトップ。「子どもが母乳を卒業したから」「周りが吸っていたから」(8%)も多かった。このほか、「何となく」「我慢していたから」「息抜きとして」「特に理由はない」――といった回答もみられた。
ただ、喫煙を再開した人からは「子どもの前や、子どものいる部屋では吸わないことを徹底している」「授乳感覚が空いた時に吸っている」「誤飲を防ぐため、たばこの保管場所に気を付けている」となどの工夫をしているとの意見が出た。
「衣服にたばこの臭いが付かないよう、上着を着て吸う」「なるべく吸わないよう、のどあめをなめ続けている」「吸った後は清涼菓子を食べ、歯を磨き、手を洗う」など、独自の“喫煙ルール”を設けている人も存在した。
同社は「喫煙者の母親は以外と多いが、街では子連れの女性がたばこを吸っている姿はあまり見かけない。子どもの前では吸わないよう気を付けているからだろう」と考察している。
調査は7月29日〜8月5日にかけて、同社のメディア「カラダノートママ部」のメールマガジンに登録している育児中の女性2230人を対象に、インターネット上で実施した。
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