目指すは東京新名所? 「俺の」シリーズが生演奏と肉を味わう“セレブ”な新店をオープン:座って食べられる(1/3 ページ)
「俺のイタリアン」などを運営する「俺の株式会社」が新業態店をオープンした。Tボーンステーキをリーズナブルな価格で提供し、バンドの生演奏も鑑賞できる。これまで「立ち食い」のイメージが強かった同社は何を狙っているのか。
「俺のイタリアン」などを運営する「俺の株式会社」は、ステーキ専門店とベーカリーの複合店である「俺のGrill&Bakery」を8月31日にオープンする。
俺のGrill&Bakeryは東京サンケイビル(東京都千代田区)の地下にあり、東京駅からも近い。高級食パンを販売する「俺のBakery」と、ステーキをメインメニューとした「俺のGrill」が併設された状態になっている。
俺のGrill店内にはステージがあり、ステーキを味わいながらバンドの生演奏を聞くことができるのが特徴だ。席数は138あり、音響効果を高めるために床面から天井までの高さは6.8メートルとしている。
コンセプトは「非日常体験をコストパフォーマンスよく楽しむ」であり、全席着席で落ち着いた雰囲気で料理を楽しめるようになっている。
メインメニューはTボーンステーキ
俺のGrillのメインメニューは「Tボーンステーキ」(3980円、税別、以下同)だ。肉は900グラムあり、2人で分け合って食べることを想定している。「都内にある有名レストランの3分の1以下の価格で提供している」(坂本孝社長)という。
なぜ、このような低価格で提供できるのか。坂本社長は「独自の仕入れルートと厨房の合理化のおかげ」と説明する。俺のイタリアンや俺のフレンチの出店で培った食肉業者との人間関係のおかげで安い仕入れ値を実現した。さらに、ステーキを900度で短時間に焼き上げる最新式のグリルを導入したことで、注文を受けてから提供するまでの時間を削減できたという。
基本的なビジネスモデルはこれまでの業態と同じだ。ランチとディナータイムあわせてお客を5回転させることで、原価率が60%以上でも利益が出るようにしている。俺のGrillは、来店したお客の案内時間や調理時間を削減したり、ディナータイムの利用客に時間制限を設けたりすることで、高回転率を実現させようとしている。
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