阪神タイガースが低迷している“元凶”は誰か:赤坂8丁目発 スポーツ246(1/4 ページ)
今季もまた阪神タイガースがリーグ優勝を逃そうとしている。リーグ優勝は2005年を最後に今季も含めて、もう13シーズンも縁がない。弱い虎にイライラを募らせているファンは多いだろうが、チームの低迷を招いている元凶は誰か。
弱いチームにイライラを募らせている虎党は多いだろう。今季もまた阪神タイガースがリーグ優勝を逃そうとしている。
リーグ優勝へのマジックナンバーを点灯させた広島東洋カープは球団史上初となる3連覇達成へ向けてカウントダウンを開始。対照的に阪神は何とかAクラスに滑り込んでクライマックスシリーズ(CS)出場権をつかむのが精いっぱいだ。2014年にCS突破から日本シリーズに勝ち進んだことはあったものの、栄光のリーグ優勝は今季も含め、2005年を最後にもう13シーズンも縁がない。
今季のセ・リーグは2位以下のチームが軒並み体たらくでレベルの低い争いを続けているのが現状だ。その中で最も消化試合数の少ない阪神は確かに今後の奮起次第でAクラス入りを果たせる可能性が十分に残されているが、そんな低い志で胸を躍らせるほど阪神ファンは優しくない。筆者の周囲にいる虎党からも、ここ最近は「もう我慢の限界」と怒りを爆発させる声をよく耳にする。
8月29日に本拠地・甲子園で行われた2位の東京ヤクルトスワローズとの一戦は2ー4で黒星。これで4カード連続の負け越しが決まり、借金も8にまで膨らんだ。しかも最下位の横浜DeNAベイスターズとは、わずか2ゲーム差。より弱さを象徴する深刻な点はホームゲームの甲子園で今季は負けが込みすぎていることだ。
甲子園での今季成績は29日時点で16勝27敗1分の借金11。本来ならば有利なはずの本拠地で、ここまで黒星を量産する流れは極めて異常としか言いようがない。本拠地で勝利した試合後に流れる「六甲おろし」をスタンドの虎党が歌えない腹いせとばかりに一塁側ベンチの金本知憲監督ら首脳陣、さえないプレーを続けるナインに向かって罵声を浴びせるシーンが甲子園ではおなじみになりつつある。
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