ダイソーの「ドッキリ!カッター」問題、本物の刃は中国の工場で混入か:「カンペンケース」製造元とは別
100円ショップ「ザ・ダイソー」を運営する大創産業は9月4日、指が切れたように見せかけるため、偽物の刃を取り付けている玩具「ドッキリ!カッター」(税込108円)に、本物のカッターが混入していた問題について、3店舗で19個の不良品が確認されたと発表した。
100円ショップ「ザ・ダイソー」を運営する大創産業は9月4日、指が切れたように見せかけるため、偽物の刃を取り付けている玩具「ドッキリ!カッター」(税込108円)に、本物のカッターが混入していた問題について、3店舗で19個の不良品が確認されたと発表した。要因は調査中だが、中国の製造工場で混入した可能性が高いという。
不良品が確認された店舗と個数は、晴海トリトン店(東京都中央区)で7個、ベイタウン本牧五番街店(横浜市)で5個、マックスバリュ島之内店(宮崎市)で7個。
大創産業は混入の経緯について「製造を委託している国内メーカーが中国の工場で製造している際に本物の刃が混入したと思われる。だが、どのような経緯で本物の刃が混入したかは現在も調査中だ」(広報担当者、以下同)と説明。
「今後は検品体制の見直しや委託先の見直しなども検討しつつ、再発防止に努めていく」としている。
同社は8月にも、ふたの一部に鋭利なパーツを使用しており、購入者が左手の指を負傷する事故が発生したため、筆箱「カンペンケース」シリーズ約8万個を自主回収していた。
この問題との関連性について、同社は「『カンペンケース』シリーズの製造を委託した企業と、『ドッキリ!カッター」』の委託先は別の企業だ」と説明。「『カンペンケース』の件についても、発生経緯などを現在も調査している」と説明した。
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