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がん患者の3年生存率は「71.3%」 国立がん研究センターが初公表部位別の詳細データも発表

国立がん研究センターが、がん患者の3年生存率と5年生存率を発表。前者が開示されるのは初。3年生存率は71.3%、5年生存率は65.8%という結果だった

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 国立研究開発法人 国立がん研究センターは9月12日、「がん」だと2011年に診断された患者の3年生存率と、08〜09年に診断された患者の5年生存率を発表した。

 専門的ながん医療を行う病院から得た情報を集計したもので、同センターが3年生存率を開示するのは初。がん以外の死因を取り除いた「相対生存率」を算出した。

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国立がん研究センター(=公式Webサイトより)

3年生存率は71.3%

 調査によると、診断から3年後の生存率は71.3%だった。

 3年生存率が高かったがんを部位別にみると、前立腺がん(約100%)、女性の乳がん(約90%)、子宮頸がん・子宮内膜がん(約80%)、胃がん・大腸がん・膀胱がん(約70%)という結果だった。

 肝臓がんと、肺と気管のがんは約50%。すい臓がんは10%強だった。

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部位・ステージ別の3年生存率(=国立がん研究センター調べ)

5年生存率は65.8%

 診断から5年後の生存率は65.8%だった。

 5年生存率が高かったがんは、前立腺がん(約100%)、女性の乳がん(約90%)、子宮内膜がん(約80%)、胃がん・大腸がん・膀胱がん・子宮頸がん(約70%)など。

 肝臓がんと、肺と気管のがんの5年生存率は約40%だった。すい臓がんは約10%と低かった。

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部位・ステージ別の5年生存率(=国立がん研究センター調べ)

 調査では、3年生存率は268施設・30万6381件、5年生存率は251施設・50万1569件の事例を分析した。

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