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タコの値上げに苦しむ銀だこが望みを託す新たな収益の柱とは?:タコの新規調達先も開拓(2/3 ページ)
「築地銀だこ」などを運営するホットランドがタコの仕入れ価格高騰に苦しんでいる。銀だこの主力商品を値上げするなどの対策をとっているが、新しい収益の柱を育てようとしている。
新しい収益の柱をつくる
同社はタコの仕入れに関してさまざまな取り組みをする一方で、新しい収益の柱を育成しようとしている。その代表格が「銀だこハイボール酒場業態」の出店強化だ。
ハイボール酒場業態には「銀だこハイボール酒場」や「銀だこ鉄板道場」などがある。18年9月時点で大都市や首都圏を中心に50店近く出店しており、20年末には120店まで増やす予定だ。
ハイボール酒場業態の主力は銀だこハイボール酒場だ。通常の銀だこに比べて客単価・来店頻度が高いのが特徴だ。さらに、アルコールをお客が多く注文するので、銀だこと比べて利益率も高くなる。昼間から営業している店舗もあり、日中から「ちょい飲み」を楽しむお客も多い。
もう1つ、ホットランドが成長させようとしているのが冷凍たこ焼きなどの製販事業だ。職人たちが工場でたこ焼きを焼き上げ、急速冷凍する。冷凍製品の新販路を開拓するという。
現在の収益の柱が築地銀だこということに変わりはないが、ホットランドは新たな収益の柱を育成し、さらなる成長を狙っている。
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