ヒップをきれいに見せたい女性が増加 「ブラジリアンビキニ」ブームの真相:長浜淳之介のトレンドアンテナ(5/6 ページ)
露出度が高く、ヒップを美しく見せるブラジリアンビキニがブームになっている。縮小を続けた女性の水着市場も底を打ったとみられているが、背景には何があるのだろうか。ブームの仕掛け人に聞いた。
関連書籍やイベントも活況
女性らしいボディーラインをつくるヒップアップトレーニングの人気も上昇している。成功すればブラジリアンビキニが似合う体形になる。
“美尻の魔術師”の異名を取るパーソナルトレーナーの岡部友氏は17年12月に発売した『美尻トレ 究極のヒップメイク』(文藝春秋)が評判となり、その後も『筋トレが折れない私をつくる!』(宝島社)、『美尻バンドトレーニング』(講談社)と矢継ぎ早に出版を重ねている。文藝春秋ナンバー編集部によれば、「全身のトレーニングに関するフィットネスの本はたくさんあっても、ヒップというパーツのトレーニングに特化したものは今までなかったからではないか」と、ヒットの要因を分析している。
プロアスリートを指導できるトレーナー資格「NSCA-CSCS」をフロリダ大学で取得した岡部氏が16年に設立した女性専用ジム「Spice up Fitness」では、オリジナルのヒップトレーニングメソッドを開発。トレーニングの成果を発表する「フィットネスエンジェル」イベントが17年より始まり、TBS系『有吉ジャポン』で“お尻甲子園”と紹介され大きな反響を呼んだ。
このイベントで2連覇を達成したアミン・カレダ氏はインスタグラムに、ブラジルから直輸入したブラジリアンビキニを着用して審査に臨んだことを投稿している。
空前のボディーメークブームに乗り、体形、ヒップをきれいに見せたい意識の高い女性にますます愛用される、ブラジリアンビキニの勢いは止まりそうにない。
著者プロフィール
長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。共著に『図解ICタグビジネスのすべて』(日本能率協会マネジメントセンター)など。
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