ヒップをきれいに見せたい女性が増加 「ブラジリアンビキニ」ブームの真相:長浜淳之介のトレンドアンテナ(4/6 ページ)
露出度が高く、ヒップを美しく見せるブラジリアンビキニがブームになっている。縮小を続けた女性の水着市場も底を打ったとみられているが、背景には何があるのだろうか。ブームの仕掛け人に聞いた。
ブラジリアンビキニに高まる注目
新興のショップやアパレルの台頭も、ブラジリアンビキニをにぎわせている。
13年に立ち上がった「アリシアスタン(ALEXIA STAM)」は、ECと夏季の東京・大阪・名古屋・福岡でのポップアップショップ(期間限定店舗)による展開で、18年11月期は売上高10億円を見込むという。前年同期は6億6000万円だったので、1.5倍に伸びる勢いだ(参考記事:海で映えるビキニ EXJの「アリシアスタン」が急成長)。
「アリシアスタン」はブラジリアンビキニと日本のビキニの中間的な、ハーフブラジリアンを提唱。ブラジリアン入門としての門戸の広さを打ち出している。「女性の健康美を引き立たせるデザイン」「日本製」といった特徴があり、沖縄や海外のビーチを旅する10代後半〜30代の女性に支持されている。代表でデザイナーの山中美智子氏は、過去にフジテレビ系の『テラスハウス』に出演しており知名度が高い。
また、08年よりネットショップでブラジリアンビキニを販売している「Brazilmizugi.com」では17年に続き「ラフォーレ原宿」に3回目のポップアップショップを開いた。店主のLuz氏は世界を放浪し、オーストラリアのビーチで暮らしているうちに洋服などどうでもよくなり、毎日ビキニとビーチサンダルで過ごすような日々に憧れを持つようになったという。Luz氏は南米コロンビアの水着ブランド「Maaji(マージ)」との関係が深い。「マージ」はストレッチ素材と表と裏両面で着用できるリバーシブルが特徴。常に次の海外旅行を計画しているようなアクティブな女性顧客が主力となっている。
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