働く人に聞く「すぐ読めて役に立つ」ビジネス書、2位は『嫌われる勇気』 1位は……?:本を速く読むコツは?
ビジネスパーソンが「短時間で読めてためになる」と感じたビジネス書は? 大日本印刷の調査によると、2位は『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)だった。1位は……?
20〜50代のビジネスパーソンが「短時間で読めてためになる」と感じたビジネス書は? 大日本印刷の調査によると、1位は『7つの習慣』(キングベアー出版)だった。2位は『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)、3位は『人を動かす』(創元社)がランクインした。
4位は『金持ち父さん貧乏父さん』(筑摩書房)、『バカの壁』(新潮社)、『鬼速PDCA』(クロスメディア・パブリッシング)が並んだ。
7位は同率で『チーズはどこへ消えた?』(扶桑社)、『伝え方が9割』(ダイヤモンド社)、『伝える力』(PHP研究所)。10位は『道は開ける』(創元社)だった。
トップ10入りは逃したものの、一定の支持を得ていた書籍は『10年後の仕事図鑑』(SBクリエイティブ)、『10倍速く書ける 超スピード文章術』(ダイヤモンド社)、『夢をかなえるゾウ』(飛鳥新社)などがあった。
1冊の本を読み終える平均時間は?
調査によると、ビジネスパーソンが1冊の本を読み終える平均時間は「2〜3時間」が24%でトップ。「1時間以内」(16%)、「4〜5時間」(14%)、「2〜3日」(13%)と続いた。役職別にみると、一般社員は「2〜3時間」「4〜5時間」、部長クラス以上は「2〜3時間」と答えた人が多かった。
大日本印刷は「一般社員は、自身のスキルアップのために読書時間を確保している可能性がある。役職の高い人は自身の課題や問題点をある程度把握しており、関連する箇所だけを重点的に目を通す読書術を身に付けている人が多いと思われる」と分析する。
課長クラスは多忙で本が読めない?
ビジネス書を読むペースは、「週1〜2冊」が21%で最多。「月1〜2冊」(46%)、「半年に1〜2冊」(34%)と続いた。役職別では、部長クラス以上が多くの書籍を読んでいることが分かった一方、課長クラスは係長・主任・一般社員クラスよりも読書量が少ないことが判明した。
同社は「管理職のスタートラインに立つポジションの課長クラスは何かと多忙になりやすく、ビジネス書を読む時間が取りづらい可能性が考えられる」としている。
ビジネス書を効率よく読むためのコツは「目次や序文、あとがきで全体構造を把握する」(52%)、「飛ばし読み、つまみ読みをする」(31%)、「要約サイトや書評で検討を付けてから読む」(26%)、「同じテーマの本を並行」して読む(14%)などが挙がった。
調査は7月2〜4日にかけてインターネット上で実施。20〜50代の会社員の男性400人から意見を聞いた。
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