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ドンキ創業者が自伝に記した「金銭欲と名誉欲」:急成長の秘密を探る(1/5 ページ)
ドンキの創業者はたった一代で巨大なチェーンを築いたが、その原動力はどこにあるのか。“きれいごと”抜きの感情を素直に吐露した自伝から読み解いていく。
ドンキの急成長が止まらない。ドンキホーテホールディングス(HD)は2019年6月期の売上高(連結)が1兆円を突破し、30期連続増収増益となる見通しだ。直近では、米ウォルマートが西友の売却を検討していると報道されたことを受け、ドンキホーテHDの大原孝治社長が西友買収について「興味がある」と述べた。さらに、同社は東京・渋谷区に高さ約120メートルの高層ビルを建設する計画を明らかにしており、まさに“イケイケドンドン”の状態である。
同社はなぜここまで貪欲に成長しようとするのか。“ドンキ帝国”をたった一代で築き上げた創業者の安田隆夫氏は15年に『安売り王一代 私の「ドン・キホーテ」人生』(文藝春秋)を上梓しており、そこから多くのことが読み取れる。
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